乳酸菌という言葉を自然に耳に、目にしている私たちですが、そんな乳酸菌は、果たして良い菌なのでしょうか、悪い菌なのでしょうか?
ここでは、乳酸菌について、少し深く、善玉菌と悪玉菌の違い、植物由来と動物由来の違いなどについて紹介していきます。
乳酸菌は、善玉菌!?悪玉菌!?どっち?
しかも、乳酸を生み出せばいいだけではなく、腐敗するのではなく発酵の助けになってくれる性質をもっている菌のことを、一般的に「乳酸菌」と呼ぶの!。
乳酸菌には細菌分類学上のさまざまな菌種が含まれています。
その種類は現在では、30種類以上発見されており、それぞれの持つ形態によって、大きくは3つに分類することができます。
- 棒状の形態をしている「乳酸稈菌」
- 丸い球状をしている「乳酸球菌」
- 増殖する際にV字型やY字型に枝分かれする「ビフィズス菌」
厳密にいえば、ビフィズス菌は乳酸菌とは区別されるのですが、現実には乳酸菌の仲間とされることが多いため、乳酸菌と一緒に扱われます。
乳酸菌は、種類によって働く場所や作用の仕方が異なってきます。
そのため、期待する効果によって、とるべき乳酸菌は変わってくるのです。
「動物由来」と「植物由来」 乳酸菌の2つの種類
名前からして、そんなイメージが強いんだけど、実はいろいろな身近な発酵食品などにも含まれてるのよ。
乳酸菌には、大きく動物由来と植物由来のものに分けられます。
動物由来・・・動物性の発酵食品を作りだす乳酸菌
ヨーグルト、チーズ、くさや、なれずしなど
人間をはじめとする哺乳類の腸に生息している乳酸菌もこの仲間だといわれており、これらをまとめて「動物乳酸菌」といいます。
植物由来・・・植物性の発酵食品に含まれるもの、果物や野菜、花などの表面にも生息
ぬか漬け、キムチ、ザーサイ、味噌、しょうゆ、みりんなど
発酵食品以外にも、果物や野菜などの表面にも生息しており、これらを「植物乳酸菌」といいます。
動物乳酸菌と植物乳酸菌の大きな違いは、その栄養源にあります。
動物乳酸菌は、牛乳や動物の腸の中など、栄養が豊富にある場所に住んでいます。
一方、植物乳酸菌は栄養源が乏しいところに住んでおり、例えば、植物の茎や枝、葉などからにじみ出る分泌液を栄養としています。
植物乳酸菌は、強いのです。
なぜなら、植物はタンニンやアルカロイドなどの抗菌物質を生成するので、植物乳酸菌はこれらの抗菌性にも耐えなければならない環境を生き抜いています。
つまり、動物乳酸菌よりも悪条件で生育できる強い性質を持っているのです。
とはいえ、動物乳酸菌が劣っているわけではありません。
どちらも人間にとって大切な微生物です。
<代表的な乳酸菌の種類>
ビフィズス菌(ビフィドバクテリウム) | 増殖するときに、V字型やY字型に枝分かれした形状を示すのが特徴です。
主に大腸にすみ、腸の働きをよくして、便秘を防ぎ、他の病原菌を追いだして、下痢を防ぎます。 |
乳酸桿菌(ラクトバチルス) | 棒状の形状をしており、主に小腸にすむ乳酸菌です。
腸管免疫力を高めたり、有害物質を減らしたりします。胃にすみついて、ピロリ菌をやっつけるものもあります。 |
乳酸球菌(ラクトコッカス) | 名前の通り、丸い形状をしている乳酸菌です。
コレステロールを下げたり、免疫力を高めたりします。小さいので一度にたくさんの数をとることができます。 |
ヨーグルトで乳酸菌をとるススメ
日常生活で手軽に乳酸菌をとるには、乳酸菌が豊富に含まれていて、手に入りやすいヨーグルトがオススメです。
ヨーグルトは、牛乳を乳酸菌によって発酵させた食品です。
発酵のおかげで、ヨーグルトに含まれるタンパク質や脂質、糖質などはある程度分解されており、腸に負担をかけずに吸収することができるのです。
また、ヨーグルトはビタミンやカルシウムなどを含む、非常に栄養価の高い食品なので、健康にもよく、栄養が偏りがちなダイエット時の補助食品としても最適です。
ヨーグルトには、以下のような栄養素が含まれています。
ビタミンA・・・皮膚や粘膜を丈夫にする
ビタミンB2・・傷んだ皮膚細胞を修復する
カルシウム・・・丈夫な歯や骨を作る
カリウム・・・・腸の働きを促して、便通をよくする
タンパク質・・・体を作る
しかし、残念なことにビタミンCは入っていません。
そのため、ヨーグルトを食べる際には果物を加えるなどして、ビタミンCを補うと、より栄養バランスが整うことになります。
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