現代社会は、誰もが認めるストレス社会です。
2007年の厚生労働省「国民生活基礎調査」においても、日常生活で悩みやストレスが、「ある」と回答した人は50%近くにも上り、ストレスをいかに軽減するかに関心が集まっています。
ストレスを減らすには、ストレスの源となるものを遠ざければいいのですが、仕事や人間関係などが、原因になっている場合はそうも言っていられませんよね。
ここでは、ストレスと腸の密接な関係について紹介するとともに、乳酸菌による緩和効果についても合わせて紹介していきます。
ストレスと腸内環境の密接な関係
今、注目されているのが、ストレスと腸内環境の関係です。
実は、ストレスと腸内環境は相互に関係しており、ストレスがかかると消化管機能に著しい影響を与えることがわかっています。
ストレスがたまると、腸はその影響をダイレクトに受け、腸の働きが悪くなって悪玉菌が増え、免疫力が低下してしまいます。
腸内環境が、悪化するのは、便秘や生活習慣だけに限らず、ストレスを受けたときも同様に悪くなってしまうというわけです。
ストレスの原因そのものに変化がなくとも、腸内環境を良好に整えることで、受ける精神的なダメージを減らせるということなの。
ストレスを緩和する乳酸菌なんてあるの!?
乳酸菌とストレスの密接な関係を裏付ける研究も実際に行われています。
医学部の学生にとって、解剖実習期間中は、ストレスがたまる時期ですが、その時に乳酸菌発酵乳を4週間にわたって、摂取してもらったところ、解剖実習中に増加する不安や不眠スコアが大幅に改善できたのです。
また、乳酸菌発酵乳を摂取することで、唾液中コルチゾールというストレスホルモンの増加が抑制されることも確認されました。(参考;「あなたの知らない乳酸菌力(後藤利夫)」)
腸はリラックス状態で働きやすくなりますから、乳酸菌によって、ストレスの攻撃を軽減できれば、それによってさらに腸の働きがアップすると考えられます。
腸の働きがアップされれば、さらにストレスに強い体になるという相乗効果を生み出すことだって可能になるかもしれません。
まさに、脳と腸は、相関関係にあるといえるでしょう。
脳と腸の関係については以下の記事でも紹介しています。
→【腸は第二の脳】はもう古い!?脳よりよっぽど身近で大事な器官かも!
ヨーグルトのカルシウムが効果を発揮
ストレスが高くなると、ストレスホルモンのコルチゾールが増えます。
すると、腸管からのカルシウムの吸収が悪くなるのでイライラが解消できず、さらに悪循環となるわけです。
ヨーグルトや牛乳などの乳製品は、カルシウムの吸収率が高く、その分効果も期待できるというわけです。
便利な世の中だ。
まとめ
いずれにしろ、乳酸菌はそれ以外にも腸内環境を改善しながらも、アレルギーや胃ガン予防など様々な効果が期待できちゃうから。
摂取するにこしたことはないね。
ヨーグルトのカルシウムはもちろん、イライラ防止にいいけど、乳酸菌をとるということについては、乳酸菌サプリメントが一番確実だから、そちらもお忘れなくね。