細菌とウィルスの違いって、ご存知ですか?
なんとなく、体に良くないものって勝手に思っていませんか?
果たして、どちらも体にとって害になっているのでしょうか?
ここではまずは簡単に細菌とウイルスの違いについて紹介していきます。
細菌とウイルスは、異なる生物!?
分かりやすいように、まずは形のお話からしておきましょう。
細菌は、生物の基本単位である「細胞」からできており、この細胞の中にDNAを格納した核酸など様々な小器官が浮かんでいます。
原核生物か、真核生物かの違いはあっても、基本的な構造としては他の生物と異なるわけではないのです。
同じように肉眼では見えない極小の存在ではあるけど、細胞構造はもっていなくて、基本的に核酸だけでできているのよ。
ウイルスは、自らの力で活動エネルギーも特に生みださず、自己複製もできないため他の生物に寄生することで、その存在を成り立たせている不思議な存在なのです。
ウイルス発見の歴史とその恐ろしさとは
こうした極小のウイルスが、ハッキリと認識されるようになったのは、1930年代に入って電子顕微鏡が開発されてからになります。
ウイルスの存在が細菌ではなく、存在の形態が異なる「ウィルス」であることを突き止めたのはアメリカの生化学者ウェンデル・スタンリーになります。彼は1946年にノーベル化学賞を受賞したほどの生化学者です。
研究の積み重ねと電子顕微鏡の存在がウィルスの正体を明らかにしたのです。(「人の健康は腸内細菌で決まる」光岡知足著)
その一方で、腸内細菌である善玉菌であるビフィズス菌をはじめ、体にとって良い方向に働く細菌も数多く存在しているのよ。
善にも悪にも働く細菌に比べると、ウィルスは少々得体の知れない所がありまず。
細胞構造すらもたないウィルスを生物とみなすべきかについては、今でも議論されているくらいなのです。
いずれにせよ、私たち人間がこうした目に見えない存在によって、生命の存続や健康を左右されていることは、問題なのではありません。
菌やウィルスたちと、どう付きあっていくべきかが、重要なのです。
この問題こそは、人類に課せられた大きな課題といえます。
腸内細菌についてもう少し知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
ウイルスにはない、腸内細菌の良さを知ることができます。