栄養分を消化・吸収し、余分なものを体外に出すということは、人間が生きていくうえで欠かせない働きであり、その活動をになうのが腸です。
そして、腸の働きを助ける秘密が足裏にあるということをあなたはご存知でしょうか?
ここでは、足裏の腸への働きに注目して、腸と足裏の関係を紹介するとともに、少しでも腸内環境を改善でき、「痩せボディ」になれる方法に導いていきます。
目次
腸のしくみを知れば、痩せボディに近づけるはず!
痩せにくい体のもととなる毒素を体外にだすのは、「便」、「尿」、「汗」です。
なかでも、その7割以上を占めているのが便といわれています。
つまり便が健康でスッキリ便通があれば、毒素が出てぐんぐん痩せるはずなのです。
ここからは、まずは体の中の吸収・排出の仕組みで大切な3つの器官について紹介します。
小腸・・・栄養を吸収する器官
小腸といえば、栄養素を吸収する器官ですが、この器官の働きが低下してしまうと、そのまま太る原因につながってしまいます。
なぜかというと、小腸の働きが弱っていると、栄養を吸収するのに時間がかかってしまい、食べたものが長くとどまってしまうのです。
その結果、不要な成分まで吸収してしまい、太る原因につながります。
大腸・・・残りカスを便にする
大腸は、残りカスを便にして排出してくれる器官で、腸内環境を状態をモロに受けてしまう器官です。
大腸はその場所によって、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸からなっており、小腸で栄養を吸収した食物の残りカスを便にして、排出しています。
大腸の動きが悪いと便秘になってしまう、とても腸内環境には大事な器官なのです。
S状結腸・・・便をためておく場所(最後のカーブ)
排泄するまで便をためておく場所が、このS状結腸になります。
健康や便秘解消について、少しくわしい方でないと、この名前はあまり聞いたことがないかもしれませんね。
大腸の一部であり、場所としては大腸の最後の部分ではなく、最後のカープの辺りにあります。
ここの働きが悪くなると、便がたまっても排便のサインを脳に送らなくなったりして、便がつまってかたくなり、出にくくなってしまい、いわゆる便秘の症状になってしまいます。
太り腸になる原因とは?
腸の動きが活発なら痩せ体質になります。
これは呼吸をしたり、内臓が動いたりするだけで、人はエネルギーを消費してしまうことからきています。
これが「基礎代謝」というもので、腸は内臓の中でもよく動くので、腸が活発なら基礎代謝がアップすることにつながります。
特別な運動をしていなくても、痩せやすい体質になるということです。
それでは、逆に太ってしまう腸とはどんな原因から引き起こされているのでしょうか?
ここでは太り腸の原因を1つずつみていきます。
原因1・・・不規則な生活は腸がリラックスできない
腸はとてもデリケートな器官です。
そのため不規則な生活は禁物です。
便意を感じたのに、忙しいからと我慢をしたり、睡眠不足の日々がつづいてしまうと、腸がリラックスできないために、動きが悪くなり便秘につながってしまいあmす。。
原因2・・・偏った食事でつまっちゃう
スナック菓子やファーストフードなどには、便の材料になる食物繊維があまり含まれていません。
これって結構ヤバいんですよ!
偏った食事がつづくと、毒素が排出されず体に蓄積してしまい、結果として太り腸になってしまいます。
原因3・・・胸式呼吸は、腸がにぶる
呼吸時に、肩が上下したら胸式呼吸をしている証です。
胸式呼吸では内臓を動かしてくれる横隔膜の動きが小さくなるため、腸の活動もにぶくなってしまうのです。
そうなるとこれまた太り腸の原因となってしまいます。
原因4・・・ストレスはマイナスでしかない!
腸と脳は関係が深い間柄だといわれています。(詳しいことは、「【腸は第二の脳】はもう古い!?脳よりよっぽど身近で大事な器官かも!」の記事を参考にしてくださいね。)
ストレスを感じると、最初に影響がでるのが、まさに腸なんです。
痛くなったり、動きがにぶくなったり、まったく腸の活動にとってはマイナスでしかありません。
マイナスの過敏状態になってしまい、便秘や下痢の症状を引き起こしてしまいます。
原因5・・・運動不足は腹筋が弱る
最後に便を押し出してくれるのは腹筋の力なんです。
便を出すときの「いきむ」動作は、腹筋を使いますよね。
運動不足で腹筋力がないと、「いきむ」ことができずに便が腸に停滞してしまうのです。
適度な腹筋力は美腸の必須条件!
足と腸の密な関係を知る!
足と腸は、場所は離れているけれど、すごく関係が深い場所なのです。
足裏を押してみて、痛い、かたいなど、他とちがうところはありませんか?
その場所から、腸の中でも調子の悪い部分がわかるので試してみましょう。
足裏療法やリフレクソロジーは本当なの!?
足裏療法やリフレクソロジーという言葉を聞いたことはありませんか?
どちらも足裏を中心に行うケア方法で、腸を刺激して、腸の活動を活発にすることも可能です。
なぜ足裏なのかというと、足裏には内臓と関係の深いポイントと呼ばれる「反射区」があるからなのです。
「反射区」を押すと、内臓を直接さわらなくてもその機能を高められ、おなかの刺激だけより、効果があるとも最近ではいわれています。
ちなみにほとんどの臓器の反射区は左右両方の足裏にあるので、できるだけ両足を押すようにしましょう。
それでは、どのような場所に反射区があるか、器官別にみていきましょう。
甲状腺・・・青色の部分
新陳代謝に関係するのが甲状腺です。
全身のだるさや、やる気が起きない時はここを念入りに刺激するとよいといわれています。
まずは、この部位から揉んでいきましょう!
腎臓・・・緑の部分
体に不要なものを尿として体外にだす臓器です。
足が思いと感じたり、慢性的なむくみで悩んでいるときは、ここを押すとかなり強い痛みがありますが、しっかりと揉んでほぐしましょう。
膀胱・・・ピンクの部分
尿をためて、外にだす器官です。
疲れがたまると、機能が落ちて、尿の出が悪くなることもあります。
むくみが気になるときには、念入りに刺激をするとよいでしょう。
小腸・・・オレンジの部分
土踏まずのややかかと寄りにあるのが小腸です。
こぶしで足裏の中央をゴリゴリさすると、足裏がほぐれ、小腸のハリもとれてきます。
輪尿管・・・黄色の部分
腎臓でつくった尿を膀胱へ運ぶルートが輪尿管です。
腎臓、膀胱とセットで押すことが大事です。
単独でも効果はありますが、より効果的なのは、体に蓄積した水分を排出することなので腎臓と膀胱とセットで押しましょう。
S状結腸・・・水色の部分
便をためておくところで、大腸の最後のカーブ部分です。
左の足裏にしかありませんが、ここがかたかったら、便がたまっている可能性大なので、注意が必要です。
よく揉みほぐして、便を押し出しましょう!
足裏もみダイエットはなぜ腸にいいのか!
腸と足裏、それそれがもつ、やせボディになるための秘密を紹介します。
腸と足裏のツボをうまく組み合わせた腸もみ足裏もみダイエットは、体の内側から痩せ力がアップしますが、腸にはどんな理由があるのでしょうか?
理由①・・・消化・吸収のために働き、脂肪をグングンと燃やす
腸は内臓の中でも、盛んに消化・吸収活動を行う働きものです。
腸の動きがよくなれば、基礎代謝が上がり、エネルギーを多く使うから、脂肪をぐんぐん燃やす痩せ体質に変化するのです。
逆に腸の動きがにぶくなると、エネルギー消費量が減って、太りやすくなります。
理由②・・・たまっていた便がドンドン出て、おなかがペタンコに
腸はじゃばらのような形をしています。
収縮しながら食物の栄養分を消化・吸収しながら、残りカスを便として送りだしてくれます。
この動きが「蠕動(ぜんどう)運動」と呼ばれるものです。
蠕動運動の動きがよければ、腸壁の汚れである毒素を綺麗にしながら、便として外へだしてくれます。
ぽっこりしていたおなかもペタンコにするには腸を活性させればよいのです。
理由③・・・腸に滞留しなけりゃ、余分なエネルギーをとらないから痩せる
腸の動きがニブくなると、食物の残りカスが腸のあちこちに蓄積してしまう危険性があります。
長い時間滞留すると、体はその残りカスからも栄養をとろうとします。
便として外に出ていれば、とりこまずにすんだ余分なエネルギーなのに、そのエネルギーをとりこんでしまい、太りやすくなってしまうのです。
腸タイプ診断・・・太り腸には5つのタイプがある!
太り腸にも、人によってタイプはいろいろあります。
自分の腸タイプを知って、それにあった足裏部分をマッサージするのが美腸への近道になります!
おなかをさわって、生活習慣をふりかえって、5つの腸タイプをチェックしてみましょう。
一番多く当てはまったものが、あなたの腸タイプです。
また、いくつかの腸タイプで数が同じ人は複合タイプになりますので、どっちも刺激しちゃいましょう。
りんご腸・・・お腹全体がパンパン
おなかが張ってパンパン。肉などのタンパク質や甘いもののとりすぎで腸内に異常発酵がおこり、お腹にガスがたまっています。
放っておくとガスが血液で運ばれ、呼吸や毛穴をつうじて排出され、口臭や体臭の原因に。
<りんご腸チェックリスト>
- おなか全体が張っている
- 野菜をあまり食べない
- 甘いものが大好き
- おならをよく我慢する
- ファーストフードやインスタント食品が好き
- 肉をよく食べる
洋梨腸・・・腸が下がってぽっこり
運動不足などで筋力が弱くなった女性に多いのがこのタイプ。
腸が下がってしまうと、動きがにぶくなり、便秘に。
下垂した腸が本来の位置に近づけば、腸の動きが活性化して、痩せやすい体になります。
<洋梨腸チェックリスト>
- 下腹がぽっこりしている
- 運動が嫌い
- いつも浅い胸式呼吸をしている
- 肌荒れ、ニキビがひどい
- おへその下が全体的にかたい
- 猫背で姿勢が悪い
栗腸・・・便秘がちな人に多い
S状結腸は、便を排出までためておく場所。
水分をとる量が少なくて便が水分不足だったり、便がたまってもトイレに行かないと、便がS状結腸にたまり、カチコチにかたくなり、外に出にくくなります。
<くり腸チェックリスト>
- S状結腸のところがかたい
- 水分をあまりとらない
- 排便をする時間が毎日バラバラ
- 朝食を食べる時間がない
- 便意があっても我慢することが多い
- 便がカチコチ
すいか腸・・・ぽてぽて水分がたっぷり蓄積
体の中の余分な水分や老廃物をはこんで体外へ排出するリンパ液。
おなかに大きなリンパ液の通り道があり、この流れが滞るとおなかもむくみます。
むくんだおなかでいると、腸の動きが悪くなり太り腸に。
<すいか腸チェックリスト>
- おなかより手のほうが温かく感じる
- 1日中立ちっぱなし、座りっぱなしのことが多い
- 朝は顔がむくみ、夜は脚がむくむ
- ガードルなど締めつける下着をよく着ける
- 体温が35℃台だ
- 歩くことが少ない
アボガド腸・・・かたいところと弱ったところが混在
ストレスや疲れなど、腸はダメージを受けやすい臓器。
強いストレスを長時間受けると、腸が過剰に反応して下痢や便秘を起こしやすくなります。
特に上行結腸が過敏になりやすいのでここの緊張をほぐしましょう。
<アボガド腸チェックリスト>
- おなかをまんべんなくさわると、痛みを感じるところがある
- 生活が不規則だ
- 強いストレスを感じることが多い
- 不安で眠れないことがある
- 便秘と下痢を繰り返すことがある
- 食後におなかが痛くなった経験がある
まとめ
いかがでしたでしょうか?あなたの腸はどの腸タイプに属していましたか?
それぞれの腸には特徴がありますが、いずれにしろ、腸内環境を改善していくには、食物繊維や乳酸菌などで腸内環境をととのえていく必要があります。
このサイトでは、青汁と乳酸菌サプリメントを紹介していますが、ここで学んだ足裏マッサージと合わせてとりいれることで効果もさらに期待できます。
まずは、自分の腸のタイプやどの部分の刺激が必要かを見極め、その後にそのタイプにあわせて青汁や乳酸菌サプリメントをとりいれましょう。
なかなかどうしていいかって分からないと思うので、そんな人は、青汁か乳酸菌サプリメントの好きな方だけ飲むのでもいいでしょう。
まずは続けることが大事です。