アレルギー症状の中でもっとも、身近なものは、スギ花粉などによる季節性アレルギー性鼻炎、通称「花粉症」でしょう。
かかってしまった人には、毎年悩まされる頭痛の種であり、そうでない人にとっても、いつかかっても不思議ではない身近な、小さな恐怖だといわれています。
近年、アレルギー患者は年々増加しており、ダニなどをアレルゲンとする通年性アレルギー性鼻炎患者は、1500万人、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)患者は、2500万人にものぼると推定されているのです。
ここでは、こうした状況を打開するための体質改善策として、乳酸菌の効果について紹介していきます。
IgA抗体ってなに?乳酸菌が増やしてくれる!?
アレルギーを起こしやすい人は、腸から粘液に分泌されるIgA抗体が少ない傾向にあることが知られているの。
そのときに、IgA抗体は、花粉をしっかりと捕まえて、アレルギー症状を起こさせずに花粉を体の外へとだしてくれるのよ。
IgA抗体は、バリア機能を果たす物質といわれていて、これが多ければ多いほどアレルギーを起こしにくい体質であるといえるの。
乳酸菌は、このIgA抗体を増やす助けをしてくれるといわれているわ。
実際に乳酸菌を摂取したことで、アレルギー性鼻炎が軽減されたという報告もちゃんとあるくらいなのよ。
IgA抗体は、今ではアレルギーだけに限らず、ウィルスや細菌に対しても働くと考えられていて、感染防御作用が高まることにも注目がされ始めているのよ。
花粉症を引き起こすIgE抗体に気をつけろ!
こちらは、アレルギー症状の原因にもなるからちょっと覚えておいてね。
そして、この物質がかゆみなどのアレルギー症状を引き起こすことになってしまうの。
難しいことは、覚えなくていいだけど、ヘルパーT細胞が誤作動を起こすことで、花粉の季節になると、体に花粉が入ってくると、IgE抗体がいっぱい作られて、アレルギー症状引き起こすということになるのよ。
もちろん、防ぐ方法もあるから、次の項目をチェックしてね。
助けてくれるのは乳酸菌!免疫の誤作動をガード!
乳酸菌は、このヘルパーT細胞のTh1とTh2のバランスを整えて、IgE抗体を増やさないようにしてくれるの。
そうなれば、肥満細胞からのヒスタミンの量が減少して、すでに花粉症にかかっている人でも、症状の緩和につながってくれるのよ。
つまり、乳酸菌は、花粉症にならないようにしてくれる、IgA抗体を増やし、花粉症を引き起こすIgE抗体を減らすという、一石二鳥の成分なの。