今もっとも飲まれてる乳酸菌の1つが、R-1乳酸菌だと思います。
CMや雑誌などでも免疫力向上やアレルギー予防など、いろいろな目的で購入している人がいますね。
免疫力などの目的であれば、その他にも乳酸菌、ビフィズス菌、ラブレ菌などでオススメできる菌があります。
ここでは、5つの免疫力を高めるために役立つ菌を紹介するとともに、それらを1つずつとっているのより効率的なサプリメントを紹介します。
目次
R-1乳酸菌:免疫力を大幅アップ!
正式名称はOLL1073R-1といいます。
「R-1乳酸菌」と呼ばれ、最近はもっとも有名な乳酸菌になってきていますよね。
最近はヨーグルトや飲料としても、スーパーやコンビニなどでバカ売れしていますね。
このR-1乳酸菌の大きな特徴は、EPSという多糖体を産生することです。
この物質はネバネバしており、これを体内にとりいれるとNK細胞という免疫細胞を活性化し、免疫力を向上させる働きがあります。
(NK細胞については、「乳酸菌は免疫を強くする!ヨーグルトは牛乳の2倍!?」の記事を参考に)
R-1乳酸菌の免疫力向上の効果は、マウスの実験以外にも、ヒトへの臨床試験において明らかになっています。
佐賀県のある小学校ではR-1乳酸菌を3ヶ月飲み続けたところ、他の小学校にくらべてインフルエンザの発症率が大幅に減少したといわれています。
その他にも、整腸作用やアレルギー症状の改善などの効果が期待できるようです。
R-1乳酸菌のまとめ【特徴・効果など】
<特徴>
- 酸に強い
- 熱に弱い
- 腸内で生息できる
- 増殖しにくい
- EPSをつくる
<効果>
- 整腸作用
- 抗アレルギー
- 免疫力向上
<注目ポイント>
- 多糖体「EPS」を産生し、免疫力を高めることができる
- R-1乳酸菌入りのヨーグルトを毎日飲むとインフルエンザにかかりにくい
<商品>
「明治プロピオヨーグルトR-1」シリーズ(株式会社 明治)など
プラズマ乳酸菌でインフルエンザ予防とアンチエイジング!
正式名称は、ラクトコッカス・ラクティスJCM5805株といいます。
キリンホールディングス株式会社と小岩井乳業株式会社、協和発酵バイオ株式会社の共同開発により、発見されました。
乳酸菌の一種で、小腸にある「プラズマサイトイド樹上細胞(oDC細胞)」を活性化します。
pDC細胞は、体内に侵入したウイルスを認識して、インターフェロンという物質を放出して、ウイルスを排除します。
プラズマ乳酸菌は、このpDC細胞を直接活性化することで、免疫力を高め、ウイルス感染を予防することができる貴重な善玉菌なのです。
臨床試験では、
- 風邪、インフルエンザの発症リスクの軽減
- アンチエイジング
- ロタウイルス感染症状の緩和
といった効果が明らかになっています。
サプリメントやヨーグルト、ドリンクタイプなどいろいろなメーカーで豊富な商品ラインナップを展開しています。
好みにあった摂取方法を選べるのはポイントの高いところです。
プラズマ乳酸菌のまとめ【特徴・効果など】
<特徴>
- 腸で吸収される
<効果>
- 整腸作用
- ウイルス性疾患予防
- 免疫力向上
- アンチエイジング
<注目ポイント>
- 免疫細胞全体を活性化
- 風邪やインフルエンザなどのリスク低減
- ロタウイルス感染症状が緩和、腸内ウイルス量の半減
<商品>
「iMUSE(イミューズ)」シリーズ(キリングループ)
シールド乳酸菌は、熱に強く、風邪予防に効果大!
正式名称は、ラクトバチルス・パラカゼイ・MCC1849株といいます。
森永乳業株式会社が保有する数千種類の乳酸菌の中から、特に免疫力を高める効果があると認定された乳酸菌です。
モラック乳酸菌といわれることもありましたが、現在はシールド乳酸菌と呼ばれています。
特徴としては、生きた菌のプロバイオティクスではなく、加熱殺菌されている菌であり、免疫を活性化する力をもっています。
熱に強く加工しやすいため、チョコレートや味噌汁、ジュースなど、各社でさまざまな食品に加工され、販売されています。
最近の研究結果では、加熱殺菌したシールド乳酸菌を摂取すると、咳や喉の痛みなど、風邪の自覚症状が軽減されたといわれています。
さらに、重症化を防ぐ可能性があるといわれており、まさに風邪に特化した乳酸菌といえるでしょう。
シールド乳酸菌のまとめ【特徴・効果など】
<特徴>
- 熱に強い
<効果>
- 整腸作用
- 免疫力向上
- 感染症予防
<注目ポイント>
- 加熱しても効果が変わらない
- インフルエンザウイルス感染の症状を軽減する
- 風邪の症状を軽減と重症化を予防
<商品>
「食べるマスク」(森永製菓株式会社)
「1杯にシールド乳酸菌100億個みそ汁」(株式会社永谷園)
植物性乳酸菌ラブレ菌で、ガンや感染症にも効果あり!!
正式名称は、ラクトバチルス・ブレビス・サブスピーシス・コアギュランスといいます。
フランスのパスツール医学研究センターで日本人の岸田綱太郎氏が発見した乳酸菌です。
ちょっとこの乳酸菌の発見は面白い話があります。
それは岸田氏が自身の出身地である京都が長寿全国2位であったことから、京都の食生活を研究し、その特徴である「漬物」に注目したのです。
そうすると京都の漬物である「すぐき」の中に植物性乳酸菌「ラブレ菌」を発見したのです。
さらにこのラブレ菌を他の植物性乳酸菌や動物性乳酸菌と、腸での生き抜く力を調査したところ、このラブレ菌が生き残る率が、非常に高いということを発見しました。
その他にもラブレ菌は、免疫力向上の力も注目されています。
腸にとどいたラブレ菌は、腸内の免疫器官に働きかけて、感染症やガンから体を守る免疫細胞である、NK細胞を活性化させます。
その結果から、免疫力向上、インフルエンザ予防に対する高い効果もあるといわれています。
ラブレ菌のまとめ【特徴・効果など】
<特徴>
- 酸に強い
- 腸内で生息できる
<効果>
- 抗アレルギー
- コレステロール値低減
- 免疫力向上
- 美肌
<注目ポイント>
- 植物性乳酸菌の中でも、特に腸内で生き抜く力が抜群!!
- 免疫力の活性化
- インフルエンザ予防に高い効果
<商品>
「植物性乳酸菌ラブレ」シリーズ(カゴメ株式会社)
ビフィズス菌BB536でO-157やインフルエンザに対抗!
正式名称はビフィドバクテリウム・ロンガムといい、珍しくシンプルなネーミングになっています。
健康な乳児から発見された、ヒトの腸にすむビフィズス菌です。
酸や酸素、熱に強く、生きたまましっかりと大腸にとどきます。
BB536は発見されてからも、50年以上たっており、様々な研究をされている菌なのです。
そのため、日本だけでなく海外でも安全性が裏付けされている菌なのです。
ビフィズス菌の中でももっとも認知されており、それを証明するようにアメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)において、一般的に安全と認められる称号であるGRASの認証を取得しています。
整腸作用をはじめとして、O-157やインフルエンザなどの病原菌・ウイルス感染を防ぐほか、抗アレルギー、潰瘍性大腸炎の緩和作用など、数多くの効能があきらかになっています。
また、少量でも効果が期待でき、BB536をふくむヨーグルトをたった30g摂取しただけでも、便秘や下痢をおさえる整腸効果が確認されています。
ビフィズス菌BB536のまとめ【特徴・効果など】
<特徴>
- 酸に強い
- 熱に強い
- 腸内で生息できる
<効果>
- 整腸作用
- 抗アレルギー
- ウイルス性疾患予防
- 免疫力向上
- 感染症予防
<注目ポイント>
- 世界30ヶ国以上で飲まれつづけ、アメリカでGRAS認証
- 花粉症の自覚症状を緩和
<商品>
「ビヒダスヨーグルト」シリーズ(森永乳業株式会社)
まとめ
ここでは、免疫力を高められるタイプの乳酸菌・ビフィズス菌・ラブレ菌を紹介してきました。
ただし、安心しないでください、ヒトの顔がみんな違うように、腸内環境もヒトそれぞれなのでここで紹介した5つの菌を摂取したからといって、必ず免疫力が向上するわけでも、便秘が改善することを保証することはできないということです。
もちろん、この5つは免疫力向上にはオススメですが、一番良い方法は、いろいろな乳酸菌などを摂取していくことです。
だからこそ、本サイトでは、16種類もの乳酸菌を一気に摂取できる「乳酸菌革命」をオススメしているのです。
乳酸菌革命には乳酸菌だけでなく、ビフィズス菌、ラブレ菌、さらにはガセリ菌なども含んでいる、まさに乳酸菌サプリメント業界の王様です。
ぜひ、初めて乳酸菌サプリメントを摂取する人にこそ、まずは試してもらいたいサプリメントです。