口臭の要因は、さまざまで「口内の虫歯や歯周病」、「胃潰瘍やピロリ菌」、「大腸悪玉菌が出すガス」などが大きな原因としてあげられますが、なかでも多いのが歯周病です。
歯周病はジンジバリス菌などの細菌によって、引き起こされます。
ここでは、口臭の原因となるジンジバリス菌に対する、乳酸菌の力や、その予防策としての歯磨き方法などを紹介していきます。
口臭は、ジンジバリス菌!歯周病にも気をつけろ!
人間の口の中には、たくさんの細菌が住みついています。
その数は約500種類、60億個を超えるといわれています。
これらの菌は、乳酸菌をはじめとする善玉菌と、歯周病を引き起こすジンジバリス菌のような悪玉菌には分けられます。
悪玉菌が活発に働くようになると、これもまた腸と同じで有害な腐敗物質が生み出されちゃうのよ。
そして、次第に歯肉などの組織を破壊して、炎症を起こすのだ。
そこでジンジバリス菌はさらに増殖して、メタンや硫化水素といったガスを排出して、腐敗臭を放つのよ。
乳酸菌は、ジンジバリス菌を退治するで口臭を防げる
口臭を防ぐためには、口の中の善玉菌である乳酸菌を増やすことにかぎります。
よし、じゃあ、どうやって乳酸菌は活躍してくれんだ?
そして、この乳酸がジンジバリス菌を退治してくれるのよ。
仕組みはいたって簡単。
ある臨床試験で、口臭測定装置で「口臭あり」と判定された20人に乳酸菌を服用してもらいました。
乳酸菌を「服用開始前」、「開始4週後」、「8週後」にそれぞれ口臭を測定したところ、約3分の2の人は、服用8週後に口臭の消失が確認されました。
さらに、8週後に口臭ありとされた被験者でも、口臭の減少が認められました。(参考;「あなたの知らない乳酸菌力(後藤利夫)」)
虫歯予防にも効果ありの乳酸菌!
歯と歯茎の間に残ったプラークが好きなのは、ジンジバリス菌以外にもミュータンス菌がいます。
こちらは虫歯の原因になる菌で、砂糖をもとに大量の乳酸を作り、歯の表面を溶かしてしまうのです。
善玉菌は、ミュータンス菌の増殖を抑え、歯に付着することを抑止することがわかっているの。
ヨーグルト歯磨きを試してみよう。
方法は、いたって簡単で、普通に歯磨きをしたあと、スプーン1杯の無糖ヨーグルトを口に含んで歯ブラシでブラッシングするだけよ。
コツとしては、ブラッシング後に口をすすがないことだ。
その方が、乳酸菌がよく働くことができるのだ。
こんなやり方でも口臭予防の効果が期待できるぞ。
これにプラスアルファとして、乳酸菌サプリメントもとってしまえば、二重に口臭予防も行えます。