昨今の日本では、日本人の3人に1人が、脳卒中・心臓病で亡くなっているといわれています。
そして、この脳卒中・心臓病の3大危険因子とされるのが、高コレステロール、高血圧、高血糖の3つになります。
危険因子を1つもっているごとに、脳卒中・心臓病のリスクは3倍以上に増えるとさえいわれています。
これまで、高血糖、高血圧については紹介していきましたが、ここでは最後の危険因子である、高コレステロールについて紹介していきます。
現代病の3大危険因子「高コレステロール」
危険因子の1つである高コレステロールですが、皆さんはコレステロールが、どんな役割を果たす物質であるか、ご存知でしょうか。
コレステロールは、人間の体を形成する細胞膜や、肝臓で作られる胆汁酸、副腎で作られるステロイドホルモンの構成成分で、体にとってなくてはならない大切なものなの。
このような、血液中のコレステロールや中性脂肪が多すぎる状態を、脂質異常症といい、体にとって良くない状態なのよ。
脂質異常症も、原因はやはり生活習慣になってくるのよ。
特には過食や高脂肪食など、食事に関係した要因が最も大きな理由ね。
合わせて、以下の2記事もチェックしておきましょう。
「【血糖値の上昇抑制なら乳酸菌】牛乳よりも乳酸菌の方が全然おさえてくれる!」
「【高血圧にはヨーグルトのカリウム】カリウムでナトリウムを排出して高血圧予防!」
コレステロール値を下げることが大事
健康な人であれば、ある程度ならばコレステロールを取りすぎても必要以上には吸収されません。
体にとってなくてはならないコレステロールは、体内でも合成されているため、一定量越えるコレステロールが摂取されると、体内での合成量が減ったり、肝臓に蓄えられたりすることで、血中コレステロール値をつねに一定に保っているのです。
このシステムに乱れが生じたりしてしまうと、コレステロールを蓄積しやすい状態になってしまうと大変なの。
日頃から、生活習慣に気をつけて行くことが大事なのです。
つまりは、普段から食事からとるコレステロールをいかに減らしていくかが、重要になってきます。
コレステロールを吸着する乳酸菌の力
コレステロールを下げたい時に役立つのが乳酸菌になってきます。
試験では、乳酸菌にはコレステロール濃度の上昇を抑制する作用があるという結果が出ているといわれています。(参考;「あなたの知らない乳酸菌力(後藤利夫)」)
つまり、乳酸菌にはコレステロール値を下げる働きがあるといえるのです。
食物から摂取されたコレステロールや、胆嚢から腸管に分泌されたコレステロールは、腸壁を通じて、血液に吸収されて、体内を巡り、再び胆嚢から分泌されます。
このとき、一部のコレステロールは腸管の中で乳酸菌内に吸着されて、体外に排泄されるという作用があることも知られているのです。
この機能は、乳酸菌が血中コレステロール濃度の調節に役立っているということになります。
乳酸菌体のコレステロール吸着に関する働きは、生きた乳酸菌でも、加熱処理して死んでしまった乳酸菌でも、同様の効果が確認されています。
また、乳酸菌だけでなく、ビフィズス菌にも、腸内のコレステロールのおよそ50%を腸で吸収されにくいコプロスタノールという物質に分解する働きがあることがわかっています。
もちろん、自覚症状がなくても食生活を見直すことが大切よ。
乳酸菌やビフィズス菌によって体調管理することが将来の健康のためになるのよ。