今、機能性食品の分野では、「プロバイオティクス」と「プレバイオティクス」というものが注目されていますが、みなさんはご存知ですか?
意外と知らないのではないでしょうか?そして、今ではさらに「バイオジェニックス」という新しい分類もでてきているようです。
ここでは機能性食品の中の分類について簡単に紹介するとともに、新しい分野である「バイオジェニックス」についても合わせて紹介していきます。
目次
機能性食品は、どのように分類されているのか?
まずは、意外と知られていない機能性食品の分類について、いきなり紹介していきます。
(機能性食品について知りたい方は、こちらをどうぞ⇨「【機能性食品とは?】トクホや栄養機能食品のこと?サプリメントはどっちになるの?」)
機能性食品は、その食品が体にどのように機能するかのという作用メカニズムから見て、3つに分類されます。
- プロバイオティクス
- プレバイオティクス
- バイオジェニックス
プロバイオティクス
プロバイオティクスは、「腸内フローラのバランスを整え、宿主である人の健康に有利に働く生きた細菌や酵母」と定義されており、具体的にはビフィズス菌や乳酸菌、酪酸菌などの生きた菌を含んだ食品や製剤をさしています。
一般的な食品としては、次のようなものが該当します。
・ヨーグルト
・乳酸菌飲料
・ぬか漬け
・納豆 など
プレバイオティクス
大腸にすみついてる善玉菌の増殖をうながし、悪玉菌の増殖を抑える難消化性の食品成分になります。
一般的な食品としては、次のようなものが該当します。
・食物繊維
・オリゴ糖
バイオジェニックス
腸内の免疫を刺激したり、コレステロール・血糖・血圧を安定させたり、活性酸素を減らしたり、体全体に作用することで生活習慣病や老化を防止する食品成分になります。
一般的な食品としては、次のようなものが該当します。
・生理活性ペプチド
・植物フラボノイド
・DHA
・EPA
・キチン・キトサン
・レシチン
ちょっとだけ簡単に考えると、まずは、プロバイオティクスは、発酵食品などが多く分類されていて、生きた菌とイメージすればいいかな。
プレバイオティクスは、生きた菌ではなく、食品成分というイメージで、ほとんど食物繊維とオリゴ糖ね。
一番ややこしい、バイオジェニックスは、DHAとか、キチン・キトサンのような、ちょっとややこしい成分が該当するのよ。
だから、発酵食品でも、食物繊維やオリゴ糖でもなければ、バイオジェニックスと思ってもいいかも。
バイオジェニックスという新しい概念
バイオジェニックスは、体全体に作用することで、腸内の免疫機能を刺激したり、コレステロール・血糖・血圧を安定させたり、活性酸素を減らしたりすることで、生活習慣病や老化を防止する食品(光岡知足)
もう少し簡単に「腸内細菌クエスト」として噛み砕いて説明すると、
「腸内ではなく、体全体に直接作用して、生活習慣病や老化などを予防してくれる食品」なの。
プロバイオティクスとプレバイオティクス
大事なのは、「腸内からスタートではない」ということね。
バイオジェニックスってどんな奴ら!
最後は、具体的にバイオジェニックスがみなさんの前にどのような形で存在しているかを紹介します。
生理活性ペプチド
体内で神経伝達物質やホルモン、成長因子、サイトカインなどとして、働くアミノ酸の結合体の総称です。
脳神経の活性、血圧の調整、糖や脂質の代謝促進などに役立ちます。
植物フラボノイド
植物にふくまれる色素成分の総称です。
赤ワインに含まれるアントシアニン、大豆に含まれるイソフラボン、お茶に含まれるカテキンなどもこれにあたります。
活性酸素を除去する抗酸化作用、免疫活性作用、抗菌作用、抗がん作用などがあります。
DHA
ドコサヘキサエン酸の総称です。
魚介類にふくまれる必須脂肪酸の一種で細胞膜を構成する主成分として知られるだけでなく、脳・神経細胞の活性に役立ちます。
EPA
エイコサペンタエン酸の総称です。
DHA同様に魚介類にふくまれる必須脂肪酸で血液中のコレステロール値の改善に役立ちます。
レシチン
卵黄や大豆にふくまれる脂質の一種です。
細胞への栄養素の運搬や老廃物の排泄を助けてくれます。さらには血中コレステロールの改善にも役立ちます。
キチン・キトサン
カニやエビの甲羅にふくまれる食物繊維の一種です。
腸内の老廃物を排出させるキレート効果やコレステロールの吸収を抑える働きがあります。
CPP
カゼインホスホペプチドの略称です。ちょっと複雑ですが、牛乳にふくまれるタンパク質を酵素分解して生成されます。
カルシウム吸収を高める効果があります。
ただし、しっかりと確実に摂取したいのであれば、サプリメントがオススメね。
バイオジェニックスの場合には、サプリメントからの摂取がオススメですし、キトサンなどは特定保健用食品にも認可されているものなので、しっかりと摂取することで有用な効果を期待できます。
また、バイオジェニックスはまだまだ新しい分野ですので、それだけに注目するのではなく、しっかりとプロバイオティクスやプレバイオティクスも摂取するようにしましょう。
ちなみに乳酸菌サプリメントは、プロバイオティクスか、バイオジェニックスから商品によって、生きた菌をつかっているかどうか、乳酸菌による生産物質が入ってるかどうかなどで、定義づけが難しいのですが、最近ではどちらでもあるイメージになっています。
ただし、どちらであろうと、ビフィズス菌などをとりいれて、腸内環境を改善して、便秘を解消したり、免疫力を強くしたりする目的には何の影響もないので気にせず摂取しましょう。
まずは頭で考えずに、自分の目的にあった乳酸菌サプリメントを見つけることからはじめましょう。(乳酸菌サプリメントについては、「オススメの乳酸菌サプリメント」の記事もみてくださいね。)
腸内細菌クエストでは、16種類の乳酸菌を一度に3兆個もとれる「乳酸菌革命 」という乳酸菌サプリメントをオススメしています。