腸内環境を改善するには、ちゃんとしたものを日頃から食べて生活しておく方がいいことは、もはや誰にだってわかることだと思います。
ところでちゃんとした食べ物って何でしょう?
現在は、食品業界もかなり進歩して、機能性食品という言葉や、トクホという言葉、ただ単に健康食品という言葉も存在し、その言葉たちと、ビタミンなどを摂取できるサプリメントなどは何が違うのか、混乱していませんか?
ここでは、機能性食品というものにスポットをあてて、「トクホ」や「健康食品」といった言葉の違いについて紹介していきます。
目次
機能性食品は、生体調整にこそ効力を発揮する!
日本の食生活は1960年くらいから、欧米化が進み、健康状態に弊害がおよぶようになっきました。
そのため、健康状態を維持し、向上させていくには食生活を見直すだけではなく、体調をコントロールし、体の色々な機能を向上させることが重要になってきたのです。
そして、最近ではその力を「機能性食品」というものを開発することで補おうという流れになってきているのです。
ここでいう「機能性食品」とは、食品に備わった3つの機能のうち、主に③の「生体調節」のために効力を発揮する食品をさすのよ。
<食品に備わっている3つの機能>
①栄養・・・・・一次機能
②味覚・・・・・二次機能
③生体調節・・・三次機能
さらには免疫系・自律神経系・内分泌系の働きを整えてくれたり、老化を抑えてくれたり、そういった働き全体のことね。
だから、それ以外の体の機能を高めたりするための部分は、全部③なの。
言い方を変えれば、食べ物には栄養をとったり、味を楽しんだりする以外にも、体の機能性を高める働きがあるということなの。
ちょっとした工夫が、腸内環境をさらに改善してくれる!
そして、食べるとどうなるんだ?
それは、結果的に腸内環境において、ビフィズス菌を増やすことにつながっているから、機能性を高めることにつながっているのよ。
それでは、機能性食品とはどんなものなのか
機能性食品とは、どんなものを指しているのか、ここではもう少し突っ込んで紹介しましょう。
機能性食品は、今までイマイチ定義があいまいだった健康食品という分野を正しく評価するためにしっかりとした基準を設けています。
以下のように分類されており、①特定保健用食品②栄養機能食品に分けられ、さらにその基準も満たしていない健康食品やサプリメントも存在しているのです。
<健康食品・サプリメントの定義>
機能性食品(※国が定めたもの)
①特定保健用食品(トクホ)
科学的に特定の効果(保健機能)が認められたもの。国の審査・承認をえて「トクホマーク」の表示が許される食品。
②栄養機能食品
いわゆるサプリメントのこと。含有成分が国の規格基準をみたしている場合、栄養機能食品であることと該当する成分の効果が表示できる食品。
その他の健康食品・サプリメント
含有成分が国の規格基準を満たしていない食品。栄養成分の含有量のみ表示できる。また、効果機能は一切表示できない。
特に①特定保健用食品(トクホ)は、以下に示す↓体の生理機能に対し、特定の効果が確認されている食品のことを指しており、これらの機能はしっかりと国の認証をとっているのです。
- 食後の血糖値の上昇を穏やかにする
- お腹の調子を整える
- カルシウム等の吸収を助ける
- 歯の健康維持に役立つ
栄養機能食品は、どんなもの?トクホと違うの?
一方、栄養機能食品は、食生活で不足しがちな、栄養成分の補給を目的にした機能性食品で、いわゆるサプリメントのことを指します。
そのサプリメントに含まれる成分が、国の定めた規格基準を満たしていれば、製造元の責任で「栄養機能食品」であることと、該当する成分の機能を商品に表示できるというものです。
それでも、商品名の下などの分かりやすいところに書いてあるはずだから、探したりする必要はないわよ。
例)カルシウムで表示する場合
「栄養機能食品(カルシウム)」
「カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です」と表示が可能になる
機能性食品じゃないとダメなの!?
誤解しちゃいけないのは、トクホや栄養機能食品の表示がなくても、悪い健康食品やサプリメントだというわけではないってこと。
特に、漢方の生薬や西洋ハーブなどは、そもそも栄養成分表示が明確にできないせいで、そういう表示ができないものもあるの。
とはいえ、機能性食品であるかどうかは、健康食品を選ぶ際の目安になることは確かであり、誇大表示によって消費者から苦情がよせられることも多かったことを考えれば、ある一定の基準が健康食品業界にもうけられたのは、確かな第一歩で、しかも着実に定着しているのは喜ばしいことです。