最近、オリゴ糖を健康にいい食べ物ということで、やたらめったら飲み物とかに入れてませんか?
もちろん、オリゴ糖はこれから紹介しますが、体にとって血糖値の上昇を防いだり、肥満防止になったりといろいろなプラスな効果をもたらしてくれます。
でも、しっかりとその理由を知っておくことも大事です。たとえ、オリゴ糖といえども過剰摂取は体にとって害にしかなりません。
ここでは、オリゴ糖がどんなものであるか、どんな機能を示すのか、どんなものから摂取すればいいのかを紹介していきます。
オリゴ糖って、何者だろう?
オリゴ糖は、ブドウ糖や果糖などの単糖が、2〜10個程度結合した糖質の総称で、「少糖類」に属してるんだ。
食物繊維は、「多糖類」なんだ。だから、まあ惜しい回答だったな。
糖類の詳しい分類については、「2017年10月12日 食物繊維は水溶性!?不溶性!?どっちがいいの?動物性食物繊維などの新星にも注目!」の記事を参照してください。
小糖類には、いろいろな糖類があることを知る!
小糖類はショ糖(知ってる名前でいうと砂糖)や麦芽糖、乳糖などの二糖類もふくみますが、いま話題となっているオリゴ糖はガラクトオリゴ糖、フラクトオリゴ糖、乳果オリゴ糖、イソマルトオリゴ糖、大豆オリゴ糖、キシロオリゴ糖、ラフィノースなど、単糖が3〜10個結合したものを指しています。
厳密にいえば砂糖や麦芽糖、乳糖もオリゴ糖の仲間ではあるのですが、これらの二糖類とオリゴ糖では、摂取したあとの体内の反応の仕方が大きく異なっています。
二糖類は他の食品と同様、小腸で吸収されて活動エネルギーに変わります。
一方で、オリゴ糖はヒトの消化酵素でほとんど分解できないため、そのまま大腸に到達します。
人間のエネルギーにならないかわりに、腸内のビフィズス菌のエサになるのです。
<オリゴ糖の分類>
二糖類
ショ糖 麦芽糖 乳糖
ここであげているオリゴ糖
ガラクトオリゴ糖 フラクトオリゴ糖 乳果オリゴ糖
イソマルトオリゴ糖 大豆オリゴ糖 キシロオリゴ糖 ラフィノースなど
食物繊維も小腸で消化されずに大腸まで運ばれていきますが、便になって排泄されるだけで、菌のエサにはなりません。
便が排泄されることで、結果的に腸内環境が改善される食物繊維に対して、オリゴ糖は善玉菌であるビフィズス菌自身が増えていくわけです。
同じ腸内環境に好影響をあたえるプレバイオティクスでも、この点に大きな違いがあることを覚えておきましょう。(プレバイオティクスについて知りたい方は「【機能性食品の分類】バイオジェニックスで生活習慣病予防と老化防止!」の記事を参考にしてください。)
砂糖と同じ仲間なのに、、、何が違うの!?
ビフィズス菌はオリゴ糖をエサにすることで増殖していくだけでなく、代謝産物として乳酸や酢酸などの有機物を生成します。
この乳酸や酢酸の生成が増えると、腸内は酸性になります。
腸内が酸性であれば、アルカリ性の環境を好む大腸菌やウェルシュ菌などの増殖をおさえます。
生成された乳酸や酢酸の刺激で、腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発になり、便通も促されるので、結果として腸内環境が改善され、次第にお腹の調子が良くなっていくと考えてもいいでしょう。
さらには食物繊維と同様、小腸で消化されにくい成分であることから血糖値の上昇をおさえる効果も期待できます。
<血糖値の上昇抑制>
乳果オリゴ糖は、胃酸によって1.5%、小腸の粘膜の酸素の働きによって5%しか分解されません。
摂取しても90%以上は消化吸収されないわけですから、当然、血糖値もインシュリン濃度もほとんど上昇しません。
砂糖と同じ糖の仲間(甘味料)でありながら、糖尿病の予防や改善にも適した性質をもっているのです。
たとえ、小腸で吸収されないといっても、0カロリーではないの。
オリゴ糖を食べたビフィズス菌の生成する乳酸や酢酸が体内に吸収されて、エネルギーに変わるから、カロリー自体はあるのよ。
どうせオリゴ糖をとるなら、ビフィズス菌も一緒にとった方がいいから、ここでオススメしたいのはオリゴ糖も配合した「乳酸菌サプリメント」です。
乳酸菌サプリメントを飲んで、ビフィズス菌をとりいれ、オリゴ糖でビフィズス菌を活性させ、腸内環境を改善させましょう!
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