乳酸菌のチカラで腸活習慣【乳酸菌】

【乳糖ではダメ】悪玉菌に愛される乳糖じゃなく、オリゴ糖でビフィズス菌を増やす!

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オリゴ糖は、ビフィズス菌のエサになります。

ビフィズス菌のエサになるということは腸内環境を善玉菌優勢の良い環境にしてくれるのです。

ここでは、オリゴ糖の歴史と、いろいろなオリゴ糖の種類なども紹介していきます。

オリゴ糖の歴史のはじまり

悪玉ジョーカー
オリゴ糖って、昔からあるものなの?
乳酸ガール
意外と最近開発されたもので、それほど歴史が長いものでもないのよ。

<オリゴ糖のはじまり>

オリゴ糖の研究が本格的にはじまったのは、1980年のことです。

ミュータンス菌(虫歯菌)に利用されない、つまり「虫歯にならない糖」として明治製菓がフラクトオリゴ糖を開発したことが1つのきっかけとなります。

「虫歯の予防以外の可能性」について調べていく過程で、虫歯の予防効果以上に腸内環境に好影響をあたえることがわかってきたのです。

腸内環境を構成する代表的な菌種(72菌株)を選んで、このフラクトオリゴ糖の利用度を調べてみました。

ビフィズス菌種のほとんどがよく利用し、この糖をとることで増殖が促されることが確認できたからです。

(参考「人の健康は腸内細菌で決まる 光岡知足」)

悪玉ジョーカー
なるほど、ビフィズス菌にとってはオリゴ糖は美味いってことで、ミシュラン三つ星だな。
乳酸ガール
そうね。でも他の菌の利用度は低く、悪玉菌である大腸菌はまったく利用しないから、彼らとしては、星すらないわよ。

そして、さらには研究が進んでいきました。

<オリゴ糖の研究>

フラクトオリゴ糖 8gをふくんだ食品を病院で、治療中の50〜90歳の男女23人に、1日1回、二週間にわたって摂取してもらいました。

そして、「摂取前」・「摂取中」・「摂取して8日目」の「便」を検査してみました。

結果として、以下のようなデータが得られました。

  1. 摂取期間中に便の中のビフィズス菌が、約10倍に増加
  2. 検出率も87%から100%に増加
  3. 便の平均PHは、摂取中に約0.3に低下

さらには便通が良くなったほか、高脂血症の被験者の血清コレステロール値、中性脂肪値、血圧にも改善効果がみられています。

(参考「人の健康は腸内細菌で決まる 光岡知足」)

オリゴ糖によって、腸内のビフィズス菌に直接影響が与えられるわけです。

つまり、食物繊維のように便で腐敗物質を押し出すわけではありませんが、ビフィズス菌を増やすことになるので、悪玉菌そのものの増殖をおさえることにつながり、腸内に腐敗物質をつくらせません。

このような結果をうけて、世の中的にもオリゴ糖に注目があつまってきました。

その結果、以下のようないろいろなオリゴ糖が開発されていくことになりました。

<いろいろなオリゴ糖>

ガラクトオリゴ糖 母乳や牛の初乳にふくまれているが、高濃度の乳糖に麹カビの酵素を作用させることで合成することもできる。甘みはあまりつく良くない
フラクトオリゴ糖 玉ねぎ、アスパラガス、ごぼう、ハチミツなどにふくまれる。砂糖(ショ糖)に酵素を作用させることで合成できる。
乳果オリゴ糖 砂糖のはいったヨーグルトを発酵させる過程で生成されるオリゴ糖。砂糖と乳糖に酵素を作用させることで合成できる。
イソマルトオリゴ糖 みそ、しょうゆ、清酒などにふくまれる。デンプンに様々な酵素を作用させることで合成できる。甘みはあまり強くない。
大豆オリゴ糖 大豆を製造するさいにできる副産物(大豆ホエー)から抽出して作られたオリゴ糖。一部は小腸で消化される。
キシロオリゴ糖 タケノコやトウモロコシにふくまれる食物繊維を酵素で分解することで作るオリゴ糖。虫歯になりにくい糖としても有名。
ラフィノース てんさい(砂糖大根)から抽出された天然のオリゴ糖。砂糖の5分の1程度のさわやかな甘さが特長。

乳糖だと、悪玉菌も喜んじゃう!?

ビフィズス菌は、フランスで母乳で育てられた赤ちゃんの糞便から発見されたといわれています。

この発見を機に赤ちゃんの腸内環境の実に95%がビフィズス菌で占められていることがわかり、以来、ビフィズス菌の増殖をうながす「ビフィズス因子」の研究が進められてきました。

悪玉ジョーカー
どんなものが研究されたんだ?
乳酸ガール
なんでもかんでも腸内環境に良いデータばかりではないのよ。

例えば、母乳にふくまれる乳糖もビフィズス菌のエサにはなるけど、大腸菌や腸球菌、バクテロイデスなどにとってもエサになってしまうから、乳糖を粉ミルクに添加しても腸内環境は十分に改善されないのよ。

悪玉ジョーカー
なるほど、ビフィズス菌と大腸菌たちでも趣味が同じものもあるんだな。

でも乳糖って美味しいそうなのに、残念だな。

「ラクチュロース」という発明もあったけど

この問題を解決するため、1957年にオーストラリアのペチュエーリが乳糖を構成しているブドウ糖を果糖におきかえた「ラクチュロース」という物質を開発します。

悪玉ジョーカー
なんか、カッコイイ名前だな。

この「ラクチュロース」は、乳糖に比べると悪玉菌の利用率は低いことが確認できました。

悪玉ジョーカー
やったじゃんか!

ところが、まだ腸内細菌に関する研究が十分に進んでいなかったこともあって、あまり注目されないまま時が過ぎていってしまいます。

悪玉ジョーカー
うおー、もったいない。
乳酸ガール
そういう時代だったのよ。こうした過去の試行錯誤をえて、開発されたビフィズス因子がオリゴ糖だったのです。

ちなみにその後にしっかりとラクチュロースの研究は進み、現在ではビフィズス菌を効率的に増やせるオリゴ糖として活躍しています。

<現在のラクチュロースの活躍>

ラクチュロースは、オリゴ糖のなかでもヒトの胃酸に強く、消化酵素で分解されることのない糖類です。そのため、胃や小腸で吸収されることなく、大腸までしっかり届いてビフィズス菌のエサとなるので、ビフィズス菌を効率良く増やせるのです。

こうした働きから、ラクチュロースの多くはヨーグルトや飲料などに入れられ、おなかを整える健康食品として親しまれてきました。

ラクチュロースを摂ると、もともと自分の大腸にいるビフィズス菌が増えるので、腸内の環境が良好になり、おなかの調子がよくなります。<参考:森永乳業HP>

オリゴ糖からはじまる「プレバイオティクス」の歴史

先ほども紹介しましたが、オリゴ糖の特徴はビフィズス菌以外の悪玉菌のエサになることが少ないというところです

そのため、粉ミルクにオリゴ糖を添加することで、赤ちゃんの腸内環境を多少改善させることもできるといわれています。

その手法を応用して、現在では、欧米型の食生活で悪玉菌優位になってしまった大人の腸内環境をビフィズス菌優位に整えるのに、オリゴ糖が活躍しているのです。

そして、現在では日本の第一人者の光岡知足氏の研究結果から、1995年にオリゴ糖のようなビフィズス菌のエサになり、腸内環境の改善をうながす物質に「プレバイオティクス」という名称が名付けられたのです。

一方で、「プレバイオティクス」は、「プレ(pre)」という前のという言葉がつくように生物以前のという、つまり腸内細菌を養うための物質ととらえればいいのです。

「プレバイオティクス」は、もともとあったヨーグルトや乳酸菌飲料の「プロバイオティクス」とともにこれからの世の中の健康に寄与してくる食品となってくれるはずです。

乳酸ガール
これ以外にも、まだ「バイオジェニックス」という新しい分野もあるから、腸内環境を改善する道はどんどん進んでいってるのよ。
悪玉ジョーカー
なんかまだまだ勉強していかないとな。

プロバイオティクスやプレバイオティクス、オリゴ糖について、もう少し詳しい情報を知りたい方は以下の記事も参考にしてください。

「【機能性食品の分類】バイオジェニックスで生活習慣病予防と老化防止!」

「【オリゴ糖はビフィズス菌のエサ】乳酸菌サプリと一緒にとって最適な腸内環境に!」

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